IT・通信関連ジャンルにおいて、顧客のニーズを把握しそれに合わせた商品・サービスを提供するためターゲティングに取り込んでいる人も多いのではないではないでしょうか。ターゲティングは顧客の年齢や性別、住所などの統計学的属性だけでなく、性格や価値観など心理学的要素も考慮して、マーケティング対象を絞り込むものです。しかし、IOTやAIの登場で企業が取得できるデータが格段に増えたので、こうした項目で顧客像を絞り込んでも競合他社に比し高い費用対効果を実現することが難しくなっています。顧客側も様々な情報を手軽に収集できるようになったので、よりカスタマイズされた価値提供を求めるようになっているのでより詳細なターゲティングが求められています。
そこで有益なのがペルソナ設計。ペルソナ設計とは、マーケティング対象の顧客像をより具体的に設定することで、家族構成や生活リズム、趣味嗜好を明確にするものです。マーケティング担当者間で、共通した人物像を形成することができるので、認識がズレたままでの無駄な作業を回避出来たり、スケジュールが遅れを無くせたりすることできます。その後のプロジェクトの方針もはっきりするので、本当に効果的なアイデアだけに絞ることができるため、作業時間、実施に関わるコストなどの削減が可能です。
定量データや多くの情報をもとに詳細な情報まで設定するので製品やサービスの完成度が向上し、競合他社に差別化でき、ブランディングに貢献するので高い価格設定もできます。もはやマーケティングにおいてペルソナ設計は不可欠ではないでしょうか。