ペルソナ設計を綿密に、より具体的に行うメリットとして挙げられるのが現代の市場の特徴に対応できる点です。旧来はテレビや雑誌などのメディア側が一方的に発信して、ユーザーは受信するのみというのがマーケティングの主流でした。しかしインターネットの普及・高速化に伴い、ユーザーは自ら情報を獲得しに行く時代へと変貌します。ユーザーは受動的ではなく能動的に情報を得て、自分に合った商品・サービスを求めるようになったという訳です。
要望・要求はより細かくなり、それに伴って需要も複雑化・細分化されています。こういった時代に対応するには、綿密なペルソナ設計が必要になるという訳です。従来は不特定多数に向けた、万遍なく要望を叶える商品でも満足してもらえました。でもニーズが細分化された現代では、全員が等しく満足できるものは少なくある程度まで的を絞った商品開発が必要になっています。
これの解決策として挙げられるのが、細かく具体的なペルソナ設計です。現在の購買層だけでは売上が頭打ちになっているのであれば、新規の購買層を狙っていく必要があります。その時にアピールできる層の性別や年齢、生活スタイルや趣味などはどんなものかを出来るだけ丁寧に絞り込むことで開発すべき商品が見えてきます。その人物像が何を求めていて、普段どういうことに悩んでいるのかを割り出して逆算して商品に結びつけるのが主な手法です。
もちろん商品・製品に限らず、Webサイトやアプリなどサービス全般にも活かせます。