ペルソナ設計を的確に行うメリットとして挙げられるのが、商品・サービスの開発がしやすくなる点です。ひとくちに男性と言えど年齢はもちろん就業スタイルや既婚・未婚、子どもの有無などにより人物像は大きく変わってきます。商品やサービスを開発する側、プロモーションを行う側のそれぞれの人で異なるターゲットを想定しているとコンセプトがぶれてしまいかねません。対象となる人物の属性や生活パターンなどペルソナ設計を丁寧に練っておくことで、イメージを共有して同じゴールに向かいやすくなるという訳です。
またペルソナ設計を明確にするメリットとして、顧客が抱えている悩みや問題点が明白になるという点が挙げられます。ペルソナの設定を練る際には色んな角度から顧客へのリサーチを行いますが、その時に顧客が抱える日々の問題点もそのリサーチ対象の1つです。サービスを提供する側の視点だけでは、顧客が普段思っている悩み・問題点が浮かびにくいです。より具体的にペルソナを設定しておけば、リサーチ対象の絞り込みも容易であり聞き込む内容も集約されます。
加えて人物像が明確であるほど、開発者側も想定がしやすくなるのもポイントです。いかに企業に勤める人間であってても、一日のうちに消費者・ユーザー側の立場に立たない人はほとんど居ません。ペルソナ設計をきちんと作り込んでおけばユーザーとして店舗に訪れたり、Webサイトに訪問してサービスを享受した時にそのペルソナの視点に立ちやすくなるでしょう。